なにげない暮らしの中に、墨を飾ってみる。さまざまな色彩や情報があふれる日常に、ふと、音のない、小さな小さな、風景が生まれる。光の中に透ける闇、闇の中に瞬く光、そして、光と闇の曖昧な滲みが醸す、無限の奥行き。文字でもいい、絵でもいい、ただの筆の軌跡でもいい。まるで宇宙を覗き見るようにイメージを広げながら、墨で“遊ぶ”という書の楽しみ方を、私は伝えたい。